[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
と、いうわけでして…はい。ええ。
なにが「というわけ」だコノヤローですね。わかります。
やー、ついついサボり癖が顔を出したというか、九月になって気が緩んだと申しますか…
ともかく、久方ぶりの揺日で御座います今晩日和
さて。
えーと、何の話をしましょうか。
あ、そうだそうだ。最近あった、一番衝撃的だった事をお話しましょう。
ちょいとお前さん、カメムシと言う虫は知ってるかい?
そうさ、あれだよ。刺激を与えると、ぷーんとキツイ臭いを発するやつさ。
あたしゃアレが大嫌いでね。だってのに、何を思ったかまさかの大増量だよ。うんざりったりゃありゃしない!
秋は恐らく一年で一番好きな季節だってのに、あれだけはいただけないね。まったく。
え? 何があったかって?
ちょいと聞いておくれよ。それがさ、出たんだよ。
何が出たかって、カメムシに決まってるでしょ!
そうだよ。あたしの部屋に出たんだよ。
しかも、二、三匹なんて甘いもんじゃないんだよこれが…
ありゃもう、カメムシ界のⅩⅢ機関だね。間違いないよ。
そうさ、十三匹。ものカメムシがあたしの部屋の電球やら何やらにべったりさ!
そりゃもう、ひっくり返ったよ。あたしゃカメムシが大嫌いだからね!
もうね、そんな大群で攻め込まれちゃ、戦意も喪失するってもんさ。
あたしゃカメムシと戦う意欲さえわかず、諦めて横になったんだ。横になって何したかって?
降伏のポーズに決まってるじゃないか!
だがね。あたしゃ自分が情けなくなったよ。
たかが十三匹のカメムシに、戦わずして負けを認めて良いのか? ってね。
だから立ち上がったのさ。
武器と言えば、手近にあった蠅たたきが一つに、お菓子の空き箱さね。
これらを駆使してどう戦ったかって?
そんなこたぁ、一口には言えないね。
ただ、強いて言うならば……
頑張ったのさ。あきらめずにね!
戦いは、神経をすり減らしながらの過酷なものだったよ。
こっちの勝利条件はカメムシに臭いを出させないこと。
だから、限りなく慎重さを問われる道具の扱いだったね。
ゆっくりゆっくりと、主に電気にたかるカメムシたちを、一匹また一匹と、蠅たたきで誘導しながらお菓子の空き箱に閉じ込めるわけさ。
そして、捕獲が成功するや、部屋から出て窓からリリース。殺生なんて無粋なマネはしないよ。それがあたしのポリシーだからね!
そうした戦いは二時間近くもかかったかね。
ようやく最後の一匹を外に逃がしたと同時に、あたしゃ崩れ落ちたよ。
勝ったんだ! 一匹もにおいを吐かせずに外へ逃がしてやった!
あたしゃ勝ったんだ!! ってね。喜びと、極度の疲労で伸びちまった。
知恵熱が出たね。
だが、あの戦いから、あたしゃ学んだんだ。あきらめない事の大切さ。
圧倒的な敵でも、努力し続けりゃ、勝てない道理は無いんだってね!
カメムシたちは、大切な事を教えてくれたよ。今にしてみれば、感謝さえするべきなのかもしれないね。
え? 馬鹿言っちゃいけないよ。
だからって、あたしがカメムシを嫌いな事に何ら変わりはないさ。
もう二度と、あいつらとの戦いはごめんさね。
……っと、言ってるそばからまた一匹やってきたみたいだね。まったくこれだから嫌いなんだよあたしゃ。
それじゃ、ちょっと戦ってくるから今日はお開きだよ。
良いね。あんた達も、カメムシを見たら殺生なんてせず、窓から逃がしてやるんだ。
勝てない相手じゃないんだからね。
それじゃ、また次回だよ。
んでは
